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目通しの仕掛け作りの観点から考察しました

      2016/09/20

友釣りの仕掛けは、その地方や釣り人によっても、また、
釣る時間や川の流速によっても少しずつ異なりますが、
目通し仕掛けの作りの観点から考察したいと思います。

目通し仕掛けの作りについて

鮎の友釣り目通し仕掛けは、他の仕掛けに比べて
実に簡素で、道糸とハリス付き掛け針から成り立って
います。

一般的な目通し仕掛けは、例えば、9メートルの竿には
10.5メートルのミチイトと20センチ程のハリス付きの
掛け針だけです。

目通し仕掛けの場合は、釣り場には、0.2~0.6号の
ミチイトを持参するだけでよいですし、ミチイトは
釣り場に合わせて使用します。

目通しの場合は、仕掛け作りは、ハリス付き掛け針を
作るだけで済みます。しかも、掛け針を作るのにも3分も
あれば一組のハリス付き掛け針を作れます。

一日中釣る時でも、掛け針が10組あれば十分ですので、
30分ほどで完成します。このように仕掛け作りに
要する時間もほとんど掛かりません。

ハリスは、フロロカーボンの0.6号から1.0号の
ミチイトを用意します。

0.6~1.0号のミチイトを40センチ程の長さに
切って、半分の20センチ程の真ん中で、二つに折り、
それを撚り合わせて、20センチのハリスを作ります。

その折り曲げて無い方の端に、三本イカリ針を付けます。

まず、二本の針をハリスに背中合わせに乗せて、絹糸か
使い古したミチイトでチョウ形に組み、次に残りの一本のハリを
乗せてイカリ状に組んで、接着剤で固定します。これで、
20センチ程のハリス付き掛け針が出来上がります。

ハリスを二本に撚るのは、掛かる瞬間の力と針の重さで
ハリスが切れるのを防ぐだけでなく、水流によって出来る
泡がたたないようにするためです。

オトリ鮎が掛け針を引いて泳いでいると、水流のために
撚っていないハリスだと何倍もの大きさになり、オトリ鮎に
非常に負担を掛けますので、オトリの動きが悪くなります。

それを避けるために、ハリスは二本に撚る訳です。

ハリスを二本撚りにすると、水流が撚りに沿って流れるために、
水切れが良くなります。

しかも、ハリスの大きさは変わらないですし、オトリの負担も
大幅に減らすことが出来ます。

ハリスにナイロン糸を使わずに、本テグスを使う方が
もっと良いです。

何故ならば、本テグスは、ナイロンやフロロカーボンに比べると、
弱くて切れ易い欠点はありますが、本テグスを水にぬらすと、
軟らかくなり、野鮎に絡みつきやすくなるからです。しかも、
根掛かりもしにくくなります。

古来から伝わる三本イカリ針の作り方は、絹糸の先3センチほどを
二重に撚ってチチワを作り、先ずチョウ針に組んで、その角度を
120度にして、残りの針を組んで、三本イカリ針を作ります。

絹糸は、濡れると引き締まる性質があるので、接着剤を使用しなくても
針が抜けることはありません。

他の仕掛けの場合は、事前に仕掛けを幾つも作っておかねば
なりませんので、仕掛けを作るのに相当な時間を費やさざるを
得ません。

このように、目通し仕掛けは仕掛け作りに時間も掛かりませんし、
時間に余裕のない釣り人にとっては適しています。

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