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目通し仕掛けの二つの欠点について

      2016/09/20

何事にも利点ばかりでなく、何らかの欠点があるものです。
欠点を知らないと、その欠点を補いながら、利点を生かす
方策も解りません。ですから、欠点を知ることは非常に
大切な事です。

目通し仕掛けの欠点

当然、目通し仕掛けにも二つの欠点があります。

それは、オトリ交換に時間が掛かることと、
太いミチイトを使わざるを得ないことです。

まず、オトリ交換に際して、非常に時間が掛かります。

鼻カン仕掛けの場合は、早い人は10秒そこらで、しかも
タモの外、即ち水中で交換できます。

目通し仕掛けの場合は、オトリ鮎をタモの中に入れて、
フランス刺繍針の針穴にミチイトを通して、オトリの頭骨と
目玉の間を通し、引き解き結びをします。

それから、掛け針のハリスをフランス刺繍針の針穴に通し、
オトリの尻ビレの根元を突き通して、オトリの体を一巻きして
引き解き結びをします。

ですから、オトリ交換に、目通し仕掛けの場合は、
鼻カン仕掛けの場合の5~6倍以上の時間が掛かります。

余談ですが、私は50秒ほどでオトリ交換しますが、ほとんどの
釣り師は2~3分ほど掛かります。最近では、地元の熊本でも
目通し仕掛けを出来る釣り師はほとんど居なくなりました。

オトリ交換に掛かる時間を補ってくれるのが、取り込み時間の
早さです。掛かり鮎は、オトリを引っ張って泳がねばならないため、
早く浮き上がるので、取り込み時間が大幅に短縮されます。

更に、余程オトリが弱っていない限り、一匹のオトリで2~3匹は
追わせることが出来ます。

平成元年の8月に、長良川の郡上八幡で1時間に30匹釣ったのも、
釣っている場所を全く動かずに短時間で取り込みが出来るからです。

次に、ミチイトについては、引き解き結びをするために、
ミチイトを補強するすべがないので、どうしても太いミチイトを
使わざるを得ません。

太いミチイトだと、当然、流れから受ける抵抗も大きくなり
オトリに掛かる負担も増し、オトリの弱りも早くなります。

目通し仕掛けの場合は、鼻カン仕掛けよりも、オトリの泳ぎが
数段も良いので、激流でもオモリ無しで泳ぎます。そのように、
ミチイトの太さを泳ぎの良さで補ってくれます。

目通しの場合は、ミチイトは通しで、全く結び目がなく一続きに
なっているので、感度が良く、オトリの動きが手に取るように
分かります。

しかし、オトリの泳ぎが良いのは、きちんと目通し出来た場合です。
目通す時に、少しでも傷つけてしまうと、鼻カン仕掛けよりも
泳ぎが悪くなりますし、自然で活発な泳ぎが出来なくなり、
直ぐに弱ってしまいます。

目通し仕掛けには、この二つの欠点を補うと共に、
しかも、余りあるほどの利点があります。

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